スマホ所持率は日本国民全体で
60%を超えたといいます。
さらに、20代においての所有率は
94%以上にものぼるそうです。
スマホを所有する15〜59歳の男女562人を対象に
実施したアンケート調査によると、
「自分はスマートフォンに依存していると思いますか」
という質問に対し、
「かなり依存している」「やや依存している」と
答えた人の割合が、合わせて8割を超えているそうです。
特に若い世代を中心に
スマホ依存が確実に進行しており
スマホが気になりすぎて起こる
深刻な問題も発生しています。
スマホはいらないのか?デジタルデトックスの必要性
結論を先に言えば、
デジタル機器を一切使わない
1人だけの静かな時間(デジタルデトックス)が
現代人には絶対に必要です。
その詳細理由については、後章で説明いたします。
IT依存症を防ぐため、
「デジタルデトックスが 自分に必要だと思いますか」
と先ほどの対象者に質問をしたところ、約半数が
「私には必要だと思わない」と回答したそうです。
つまり、「自分はスマホに依存していると自覚はしているが、
そこから脱却する必要はない」と考えている人が
多いそうなのです。
これは、スマホ依存がもたらす悪影響について
深刻に考える機会がないこと、知らないことが
原因の一つといえそうです。
スマホ依存による精神的、肉体的弊害とは
アメリカでは、会話中でもスマホが気になりすぎて、
リアルなコミュニケーションを阻害する現象を指す
「Phubbing(ファビング)」という新しい英語も
生まれるほど、現在スマホ依存は深刻な問題に
発展しているそうです。
その他、一般事例として、
・歩きスマホによる事故誘発(怪我の恐れ)
・運転中のスマホ操作による事故(大事故や死亡事故にも)
・ブルーライトの影響による睡眠障害(うつ病にも)
・長時間同じ姿勢で使い続けることによって肩こりや
頭痛、血行不良、ストレートネックなどの健康被害(うつ病にも)
・毎日長時間決まった持ち方をすることで、小指が
変形してしまう「テキストサム損傷」(指が変形)
・相対的影響で、うつ病や精神疾患にもなりやすい
など、様々な弊害があります。
ブルーライトによる悪影響
ブルーライトはヒトの目で見ることのできる光で
可視光線の中でも最も波長が短く、強いエネルギーを
持っています。
ブルーライトに接触し過ぎると
人は眼精疲労や頭痛を引き起こします。
また夜にこの強烈な光を浴びると、睡眠障害が起きたり、
夜中なのに体内時計をリセットしてしまうのです。
さらに睡眠障害以外にも、
鬱病、肥満、ガンのリスクも高めると
言われています。
メラトニンの分泌はだいたい夜の9時からなので、
夜の9時以降は自律神経のバランス的にも
スマホやPCの画面をなるべく見ないように心掛けた
ほうがよいでしょう。
仕事上、仕方がない場合は
ブルーライト軽減フィルム、
専用メガネなどで対応しましょう。
スマホ腱鞘炎
無理な片手操作によって親指を使い過ぎると
スマホで腱鞘炎になってしまいます。
スマホ肘
スマホの長時間操作などで手首や肘が不自然な位置で
固定されてしまい、過度の負担がかかることで、
痛みや痺れが出ることがあります。
スマホの大型化により、指を伸ばす動作が
増えたことが原因ではないかと言われています。
スマホ巻き肩
見た目は猫背の様な状態で、横から見たとき、
正面にあるべき肩が、前方に位置している
状態になってしまいます。
スマホ巻き肩は、首を下げた前傾姿勢が癖になり
長い間し続けてしまうとなってしまいます。
約5Kgもある頭が不自然な姿勢で
キープされ、身体がバランスをとるために
そのようになるようです。
この状態になると
肩凝り、耳鳴り、偏頭痛の原因になります。
ご自身がスマホ巻き肩かを確認する方法は、
リラックスして立った時に 肘が真後ろを
向いていればセーフです。
肘の向きが身体の外側を向いていると
スマホ巻き肩の疑いがあるかもしれません。
ストレートネック
20、30代の女性に多い症状です。
女性は男性に比べて首が細く筋力が弱いため、
頭の重さを支えられないからです。
若い女性の半数以上がストレートネックでは
ないかとも言われています。
慢性的な肩こり、首の痛み、頭痛などの原因になり、
酷くなると、手のしびれや吐き気、めまいなどの
症状が現れることもあります。
またそれが副交感神経の働きを阻害し、
緊張状態をもたらします。
それが引き金となり自律神経失調症、
不眠症などにつながる可能性もあるそうです。
スマホ老眼
40〜50代から老眼は始まるというイメージですが、
スマホの普及に伴い、なんと30代で老眼になる人も
増えているといいます。
スマホ老眼とは、スマホやパソコンなどの画面を
長時間見ることで目を酷使することにより、
目のピント調整力が低下し、スマホから眼を離すと
ぼやんとしてしまったり、遠くが見えないという
症状になることです。
スマホたるみ
最近顔が太った?
老けた?と自分でも思ったり
言われたりしませんか?
スマホを四六時中いじっていると、
自分でも驚くほど老け顔になっている
ことがあるそうなのです。
原因は「目線を下に固定してしまう」こと。
目線が下を向いたまま長時間固定されると、
まぶたを支えている筋肉が衰えてしまいます。
また、アゴ部分に重力がかかり、口の周りが
下に引っ張られ、その姿勢が長時間続くことで
皮膚が下がって、知らずしらずにホウレイ線が
くっきりと刻まれてしまいます。
それがシワやたるみ、
二重あごの原因(いわゆるスマホたるみ)になります。
スマホ鬱
スマホ鬱とは、スマホを下を向いたまま、
長時間操作していると、首の筋肉がずっと伸びた
状態のために起こる自律神経の乱れの一種で、
鬱に似た症状とのことを言います。
「体がだるかったり、寝ているつもりだが
朝起きたときにすっきりしない」と不調を訴える人が
現代では増えていますが、その原因の一つが
スマホかもしれないというのです。
人とのコミュニケーションを補完するためのSNSが、
実はかえってコミュニケーションを阻害したり、
皮肉にもスマホへの依存を促進しているのです。
メンタルクリニックの先生曰く、いつもSNSの
タイムラインが気になったり、ニュースアプリが
気になって仕方がない症状は、軽度の鬱症状なのだそうです。
この状態になってしまうと、精神科で
処方される薬では症状が緩和されないそうです。
すぐにできることとして、
デジタルデトックス(使わない)をすること、
強制的にケータイ電波が届かないエリアに行くこと、
せめて一週間に一日でも、携帯電話の使用を
休む時間を設けることを推奨しています。
ノモフォビア
ノモフォビアとはNo-Mobile-Phobiaの略であり、
携帯電話がないことへの恐怖症、携帯電話依存症
のことを指します。
ノモフォビアの症状として、
スマートフォンから隔離された状態に置かれると、
パニック状態になったり絶望感を味わう
仕事が手につかなくなり、
スマホの通知が気になって仕方がない
携帯電話がない(使えない)と意識した途端、
恐怖や不安に襲われ、体調を崩したり、
倒れることもあるという
嘘のような本当の症状のことです。
ノモフォビアの多い年代
1.18~24歳で77%
2.25歳~34歳が68%
3.55歳以上
若い年代に多いのは分かりますが、
定年後の時間がある方も注意が必要です。
この問題の本質は
暇をスマホで埋めようとする行為
そのものに問題がありそうです。
大切な人との人間関係の悪化
イギリスのある研究では、現在、多くの人が1日当たり
119分をスマホに使っている一方、大切な人と
一緒にいる時間は97分と、「スマホに使っている
時間のほうが長い」ことが分かりました。
ある調査では、デート中に相手がスマホを触るのが
気になるの人の割合は52%だそうです。
デート中スマホをいじっていると、
相手から「一緒にいても楽しくない」と思われます。
人ときちんと繋がるためには、抱き合うことや
手を握ること、そして目を合わせ笑顔で話す
ことが大切ですよね。
歩きスマホが原因で電車とホームに首が挟まれ死亡するという事故が発生
歩きスマホが原因で首が電車とホームの間に挟まれ
亡くなるという、何とも痛ましい事故が発生してしまいました。
歩きスマホが原因か?!
例えば、LINEなどのSNSは多人数が参加している
グループでメッセージをやりとりすると、
次々とメッセージが入るため
確認したり返信しなくてはという意識が働き
どうしても目が離せなくなります。
歩きスマホが危険な理由の証明動画
歩きスマホが原因で大怪我をしたり、
ましてや大切な自分の命を落としたりしては
身も蓋もありません。
どうしても返信しなくてはならない場合は
決して歩きながらスマホ操作を行わず、車や自転車、
人の通行の邪魔にならない安全な場所でやり取りをしましょう。
歩きスマホ、ダメ絶対!!
スマホ依存による11の具体的なリスク
科学的側面からも調査してみたところ、
驚くべき弊害がスマホ依存にはありました。
1.首に約27キロの負担がいつもかかっている
2.あらゆる精神病のリスクが高まる
・幼児うつ
・不安神経症
・注意欠陥
・親離れ のできない
・うつと躁状態を繰り返す双極性障害
・統合失調症などの精神障害
・様々な問題行動
※英ブリストル大学の研究による
3.面と向かって、会話できなくなる
4.劇的な視力の低下を招く
5.あなた自身の価値がわからなくなる
6.LEDライト見過ぎで、睡眠が不規則になる
7.1日に2時間以上の時間を失う
8.周囲に、気を遣えなくなる
9.猫背になり、女性はバストが垂れることも
10.自分の五感が、弱くなる
11.仕事を家庭に、持ち込んでしまう
どれも現実社会であっては困ることばかりです。
スマホのブルーライトで失明早まる可能性
暗い場所でのスマホは失明の危険が
スマホ依存の原因
私達はなぜ、スマホに依存してしまうのでしょうか?
それには、スマホが便利であることと、
生活に密着していることに関係がありそうです。
特に、
・常に最新のニュースを入手したい(ニュースアプリの使用)
・SNSでリアルタイムに
友人とやりとりしたい(LINE、Facebook)
・スマホゲーム(ゲームアプリ)
・YouTube動画
などです。
これって、スマホを使う方なら誰しも
身に覚えがありますよね。
もしかしてスマホ依存?と疑う人
モバイルバッテリーを常に所有している人は
注意が必要だそうです。
なぜならば、常にバッテリーを持ち歩かなければ
ならないほど、スマホを高頻度で使用している人は、
スマホ依存の危険がかなり高いといえるからです。
仕事で連絡手段として使う分には仕方がないとしても、
SNSやゲームなどの使用で、しょっちゅう充電切れして
しまっている人は、この機会にスマホとの付き合い方を
見直してはいかがでしょうか?
【スマホ依存症度チェック24】スマホ依存症の特徴
以下が、スマホ依存症の特徴が
明確に現れている24の症状で
多く当てはまるほど危険です。
あなたは大丈夫でしょうか?
運転中でもスマホが気になってしまう
スマホ無しで1日過ごせない
30分おきにLINEなどのSNSをチェックしてしまう
スマホの使用時間に制限を設けても守れない
親しい人と一緒にいてもスマホをよく使う
触っていないと落ち着かないような禁断症状がある
他の大事なことよりよりも文字入力に集中してしまう
風呂もトイレもスマホを持ち込む
スマホを忘れたりすると強烈な不安に襲われる
寝る前、朝目覚めて一番、横になりながらスマホを見てしまう
暇つぶし方法がスマホになっている
リアルな人間関係の交流がなくなった
スマホが原因で恋愛に障害が出た
スマホが原因で睡眠に障害が出た
顔になんか締りがなくなり老け顔になった
スマホを見過ぎて、よく疲れ目になる
相手のSNSの内容が気になり、束縛傾向になった
コミュニケーションの場でもスマホをよくいじる
スマホのいじり過ぎで学校や会社の成績が悪化した
スマホのいじり過ぎで喜怒哀楽の感情がなくなった
スマホを持ったまま寝ている
スマホの予備バッテリーをいくつも持っている
スマホのバイブが振動したような錯覚をすることがよくある
セックス中にもスマホを見てしまう
スマホ依存症の対策、治し方
「スマホ依存症」は、想像以上にやっかいな
現代病とも言える症状ですね。
ここからはどうすればスマホ依存を治し、
克服できるかを具体的にご紹介していきます。
充電バッテリーを持ち歩かない
時間を奪うアプリをフォルダに入れる
スマホをバッグへ入れる
大きめのファブレットに機種変する
この際ガラケーに機種変する
通知機能を全てオフにする
メール受信の時間を決め、それ以外は見ない
音楽プレイヤーを別に持ち歩く
低価格SIMに乗り換え、従量制にする
寝ながらスマホを禁止する
食事の時はスマホを見ない&使わないルールを決める
無意味にスマホをいじらないように自分ルールを設定する
面倒なパスワードを設定する
「私はスマホ依存症」と唱え自覚する
「人前でのスマホいじりは子供以下である」と考える
スマホの使用は一日二回までにする
スマホの電波が通じない場所へ行く
スマホ完全OFF日を設ける
あえてスマホを置いて週末旅に出かける
特に多いと思われる「寝る前のスマホ」がやめられない方へ
寝る前に今日一日の楽しい記憶を思い出してから眠るのがオススメです。
スマホを使いこなすのか、スマホに使われるのか? まとめ
- スマホは現代社会において無くてはならない存在になりました
- 手のひらサイズのパソコンを持っているのと同じです
- それにより、いつでも最新の情報をネットから引き出すことが可能になりました
- 電車の乗り換え案内、メールの連携、カメラ、動画、様々なSNSなどのコミュニケーションツールなど、これひとつで全てを賄えるようになりました
- スマホ依存が健康に悪いからといって、この便利ツールを完全に使うのをやめるというのは現実的ではありません
- 完全に使用をやめてしまえば、デジタルデバイド(情報格差)が広がり、情報の差=所得の差もさらに広まるでしょう
- 問題なのは「スマホに使われてしまう人達」です
- 必要なときだけ、ツールとして使っているのは「スマホを使いこなしている人」です
- 必要のないときもスマホをいじってしまう人は「スマホに使われてしまっている危険な人」といえます
- 我々はスマホを使う側、動かす側、自分の意志でコントロールする側にならなくてはならないのです
- ネットという海は無限に情報があり、情報中毒、刺激中毒になってしまうと脳や身体を休ませる時間がなくなり、精神疾患、肉体疾患の危険があります
- 暗い場所で直でスマホのブルーライトを浴びてしまうと目にダメージを受け、失明が早まると論文で発表されている
- ブルーライトから目へのダメージを守る方法として、屋外では紫外線とブルーライト両方の遮断効果があるサングラスを着用し、暗い場所でのスマートフォンやタブレットの使用を避けることを推奨している
- 便利なツールや情報はすべてもうそこにある。必要なときにそれをどう活かし使うかが、これからの私たちの課題かもしれません
↓ 今回の記事のマインドマップはこちら
急増しているスマホ依存症の恐怖と解決策MindMap
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