なんだか原因不明の体調不良になったことありませんか?
それってもしかしたら自律神経が乱れているのが
原因かもしれません。
自分で乱した自律神経です。
自分で元に戻すこともできるはずです。
ここからは自律神経の乱れの原因と改善の仕方、
自律神経失調症の治し方など、正しく理解して克服する方法を
分かりやすくご説明していきます。
自律神経の基礎知識編
ここからは自律神経の基本的な知識をご説明していきます。
自律神経って何?
自律神経とは、脈拍や血圧、発汗、消化運動などを
調節をしている神経のことを言います。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があり
交感神経
興奮や緊張している状態で優位になります。
昼間、仕事で活動している時や、
不安や緊張している状態に活発になります。
副交感神経
日が落ちて休む時、夜眠りにつく時など
落ち着き、リラックスしている状態で優位になります。
自律神経は全身の臓器や血管、皮膚に分布しており、
状況に応じて自動的に適切にはたらいてくれる神経で
暑いときに汗を出す
運動したときに血圧や脈拍を増やす
胃腸が勝手に食べ物を吸収してくれる
肝臓が勝手に身体の毒物を解毒してくれる
腎臓が勝手に解毒して尿として排出してくれる
心臓や血管が勝手に拍動して全身に血液を送ってくれる
など無意識に動いている生命機能のすべては、
自律神経の働きのおかげなのです。
その中で自律神経は主に4つの機能の調節を
いつも自動的にしてくれています。
1.精神の調整
悲しいときに涙が出る
驚くと心臓がドキドキする
面白いときに笑う
など
2.神経の調整
暑くなったり寒くなったり、外部から刺激を受けても
身体を一定の状態に調整します(ホメオスタシス)
3.内分泌の調整
ホルモン分泌とも密接に関係しており
排卵・月経・妊娠・更年期等の性周期が
ホルモンと深く関係しているため、
女性に自律神経失調症は多い
4.免疫機能の調整
病気の予防や自然治癒のための働き
これら4つの機能の調節が逆転してしまったり
うまくいかなくなること「自律神経失調症」といいます。
本来ならば朝から昼間に活発になる交感神経が
夜に活発になってしまい眠れなくなってしまったり、
夕方から夜間にかけて活発になる副交感神経が
昼間に活発になり昼間眠かったり体温が低かったり
元気がなかったりする状態のことです。
現代の複雑で不規則な生活習慣や
ストレスが原因の不眠でなることが多いとされ、
本人に肉体的、精神的な自覚症状があるのに
病院の採血や心電図などの検査では
特に異常が見つからないときに
自律神経失調症であると診断されることが多いようです。
そもそも自律神経ってどこにある?
自律神経は自らの意志によって制御できないもので
交感神経系、副交感神経系の2つに分かれています。
図を見て分かるように、首と仙骨あたりに副交感神経が集中し
背中から腰あたりに交感神経が集中しています。
両者神経は、一方がそのはたらきを促進すれば
他方は抑制するというように、バランスを
取って働いています。
自律神経が乱れるとどうなるか
まず体中に以下のような様々な不快な症状が表れるのが特徴です。
・下痢
・便秘
・疲れやすい
・疲れが取れない
・めまい
・立ちくらみ
・不眠
・頭痛
・冷え
・動悸
・息切れ
・顔の火照り
・耳鳴り
・肩こり
・食欲不振
・全身の倦怠感
・血圧の上下
・発汗
・震え
・吐き気
・生理痛、生理不順
・頻尿
・残尿感
・性欲減退、ED
・朝起きられない
・いくら寝ても寝たりない
精神的症状
・不安感
・緊張
・イライラ
・絶望感
・やる気がない
・疎外感
・落ち込み
・注意力散漫
・憂鬱感
・焦り
など、人によって様々な交感神経、副交感神経に関係した症状が出ます。
これって自律神経失調症状?自分で簡単にチェックする方法
ご家庭でも自律神経の乱れを簡単にチェックする方法
がありますのでご紹介します。
ちなみのこのチェックは自分一人ではできませんので、
確認するときは誰かに手伝ってもらって下さい。
まずペンライトを用意して、黒目(瞳孔)に
光を当てて目の動き方をチェックします。
正常な状態
光が当たると、黒目が一気に小さくなる
乱れている状態
光を当てているにも関わらず、黒目が大きくなっていく
という特徴があります。
もしも光を当てているのに、黒目が大きくなっていくなら
自分で自律神経を調整する対策を取らなければなりません。
自律神経失調症は周りに分かってもらえない
自律神経失調症は見た目に分からず、健康な人には
サボっているようにしか見えないため誤解され、
「自分もしんどいのに、なんで休んでるんだ」などと
責められることもあります。
また気が優しく責任感が強いタイプがなりやすいため
誤解や勘違い、周りに心配をかけたくないという
思いから「こういう病気だから」と言い出せない事が多いです。
そして、これは自分の責任だと思い込んでしまい、
さらに症状を悪化させてしまうこともあるので
注意が必要です。
なので、自律神経失調症の場合は本人の自己申告をする勇気と
周りがいち早く異常に気づいてあげたり、気遣いや理解も大事です。
もしも周りや会社で辛そうで元気のない人がいたら、
もしかしたら自律神経失調症の予備軍かもしれませんので
相手の立場に立って優しく話を聞いてあげて下さいね。
自律神経失調症になりやすい人
同じ環境にいるのに自律神経失調症になってしまう人
ならない人がいるのはなぜでしょうか。
それは自律神経失調症になりやすい
体質、性格、環境、性別があるからです。
こちらに該当するのは自律神経を
乱しやすい方なので注意して下さい。
・疲れやすい
・虚弱体質
・低血圧
・乗り物酔いしやすい
性格
・真面目
・完璧主義
・几帳面
・神経質
・否定的でネガティブ思考
・失敗を全て自分の責任だと思ってしまう
・自分の感情や考えを表に出さない
・人の評価を気にする
・頼みごとが断れない
・いわゆるいい人
環境
・夜勤などで昼夜逆転生活をしている
・起きてから朝日を十分に浴びない
・部屋から一歩も出ない
・運動不足
・具体的な目標、ビジョン、夢がない
・ストレスが多い生活を続けている
・良き理解者が周りにいない
・好きな仕事をしていない、仕事内容が嫌い
・職場の上司が嫌い
・職場に性格の悪い人が多い、味方がいない
・家庭でも居場所がない
・家でも仕事のことばかり考えている
・仕事が忙しすぎる
・休みの日も仕事のことを考えてしまう
・食事の内容が偏っている、栄養バランスが良くない
・仕事と休みの切り替えが上手く出来ていない
・呼吸が浅い
・自分を振り返ることをしていない
女性
・生理不順
・PMS
・感受性が強い
自律神経失調症とうつ病の違いは?
自律神経失調症状とうつ病は
一見似ていますが違いがあります。
自律神経失調症
主に身体に症状が出るもので
自律神経の乱れによって起こる症状
うつ病
主に心に症状が出るもので
脳内の神経伝達物質の分泌異常によって起こる症状
この状態が、さら悪化してしまうと心と身体の両方に
症状が出るうつ病になる
心と体はつながっているので
身体の異常が長引けば、やがて心も病んでいきます。
なので、自律神経失調症やうつ病にならないためには
日常から早い段階で自分の身体の異常を
察知しておくことが大事です。
自分の身体の異常をいち早く察知するためには
自分を客観的に見つめる作業、すなわち瞑想することが
非常にオススメです。
瞑想で自分を客観的に見つめよう
ここで誤解しないでいただきたいのが
自律神経失調症の症状自体が悪いものではなくて、
自律神経失調症は、体自身がその生活おかしいよ!
おかしいから休みなさいと教えてくれているシグナルなのです。
症状の原因を突き止め、焦らず慌てず心と体を正常な状態に
戻してあげれば必ず元の健康な状態になります。
自律神経失調症は病気ではない
「自律神経失調症」とは、「頭痛がする」「だるくてつらい」「動悸が激しい」などさまざまな症状があるのに、病院で検査をしても何も異常が見つからない場合につけられる“診断名”で、“病名”ではありません。 − 日本医師会 −
自律神経失調症は、実は診断名で
あって病名ではないのです。
私たちも病院に行って辛い症状があるのに
病名がないと言われたら納得できないですよね。
それで付いた診断名が、この自律神経失調症
という名称のようです。
自律神経の乱れの原因と対策編
自律神経が乱れたのには必ず原因があります。
その原因をご自身で正しく認識し、正しい対策を取り
習慣化すれば自分で自律神経を調整することができます。
自律神経の乱れの原因は
自律神経の乱れの原因は大きく分けて
主に4つの要因があるとされています。
1.精神的
その状態が嫌、ストレスに思うこと
考え方に柔軟性がなく真面目でネガティブ
2.構造的
日常的な姿勢の悪さ(前かがみ、猫背)、骨盤の歪み、運動不足
3.科学的
環境汚染、添加物、栄養の偏り
4.環境的
進学、就職、転職、転勤、結婚、離婚、劣悪な人間関係、
暑い、寒いなど急激な環境の変化、孤独
自律神経の乱れる最も大きな原因は、本人に受ける
多大なストレスと、これらの複合状態からでは
ないかと言われています。
自律神経の乱れを整え改善するには
では、自律神経の乱れを改善するにはどうすればいいのでしょうか?
ここでは軽度の場合の自分で行う14の改善方法と、専門家によって
改善する4つの具体的アプローチ、計18種類をご紹介していきます。
自分で自律神経を整える
1.原因を把握する
自律神経を乱している原因リストを作成し
自律神経を乱している原因を全て自分で把握する。
ストレスと感じていること
考え方
姿勢
仕事上の生活環境
家に帰ってからの生活環境
栄養状態
睡眠状態
これら全てありのままをノートに書き出してみます。
2.味方を探す
何でも聞いてくれる人、素直に話せる人
あなたは悪くない、あなたは間違っていないと
言ってくれる人を探しましょう。
仕事上での味方、プライベート上での
味方がいるのが理想的です。
大切なのは様々な出来事を客観的に捉えることで、
一人で絶対に抱えこまないことです。
同じ悩みを持って悩んでいる人と
ネットの掲示板を使って相談してみるのもいいと思います。
3.環境を変える、環境に慣れる
最も悪影響だと思われる状態から離れる
やめる
休む
代わってもらう
視点を変え、考え方を180度変えてみる
違う視点&もっと大きな視点で考える
ストレス → 学びに転換する
もしかしたら感情的に考えすぎている
傾向にあるのかもしれないので
もう少し論理的に考えてみる。
どちらに偏っても問題なので
論理と感情のバランスをとる。
考えを最適化出来たら、少しずつ環境に慣れてみる。
4.ゆったり生活にする
せかせかしない
無理して人のペースに合わせようとしない
人のことは気にせず、まずはマイペースで生きる
5.考え方を変える
まずは自分が今考えているありのままのことを
ノートに書いてみましょう。
これは、いま自分が考えていることを認識して、
軌道修正するためです。書き出すだけでも気持ちが大変スッキリします。
自分を許し、他人を許しましょう。
自分に感謝し、他人に感謝しましょう。
他人を許せないのは自分を許せないから、
他人に感謝できないのは自分に感謝できないからです。
もしかしたら、こんなことをされて許せないと思うかもしれません。
こんなことをされて感謝なんてできないと思うかもしれません。
それでも許し、感謝しましょう。
すべてを許し、感謝するとストレスがなくなります。
許しと感謝は、深く大きく考える「気付き」です。
きっと自分のことしか考えていないから許せないし
感謝できないのだと思います。
出来事すべてを前向きに捉えましょう。
物事にはどんなことにも二面性があり、
プラスに考えるかマイナスに考えるかは自分次第です。
だったら起きた出来事をプラスに考えたほうがいいですよね。
自分は運が悪い、ツイてないと捉えず、
すべてが経験で学びであると捉えるのです。
6.食べ物と食べ方を変える
自律神経を整えるには栄養バランスも重要です。
自律神経が乱れている状態とは、身体が休むべきときに
休むことを忘れてしまっている状態なので
自律神経を適度なレベルに保ち、副交感神経の活性化させる
セロトニンを分泌しやすい栄養のある新鮮な食べ物を
バランス良く食べることが大切です。
また単に栄養を摂ればいいのではなく
「よく咀嚼する」ことも大変重要です。
時間がないからと言ってあまり噛まずに飲み込むような食べ方は
消化に悪いだけでなく、脳の活動や働きを鈍らせるため
その結果、思考力、認識力、集中力、判断力などが
落ちると言われています。
昔から「よく噛んで食べましょう」と言われるのは、
こういった理由があるのですね。
7.習慣を変える
いつも笑顔でいることを習慣化しましょう。
卵が先か鶏が先かの話みたいですが、実は機嫌が悪いそもそもの原因は
「機嫌が悪い表情をしているから機嫌が悪い」のだそうです。
なので、いつも無意識的に口をとがらせたり、
への字にさせたりしていないか、そして笑顔を鏡で確認しましょう。
いつも仏頂面で不機嫌そうな顔しているよりも、
いつも笑顔でニコニコしている方が相手から好かれ、話しかけやすいです。
たとえ楽しくなくとも、まずは意識して口角を上げてニコッと笑ってみましょう。
日常、目につく不用品は断捨離しましょう。
物が多いだけで選択する数が増えます。余計なことを考える時間が増えるので、
その結果ストレスが増えます。つまり部屋に不用品があるだけで、精神をすり減らし疲れるのです。
無意味なことをダラダラやらず、メリハリのある生活をしましょう。
リラックス目的でゲームなどはやっていいですが
30分だけと決めてからやりましょう。目的もなく
際限なくやることはストレスにしかなりません。
早寝早起きを習慣化しましょう。
早起きは三文の得と言うように、朝からバタバタしないためにも
余裕を持って起きましょう、その為には早く寝たほうがいいです。
何時に起きると決めてから眠ると、それだけで朝その時間に
スッキリと目覚める事が出来るのでオススメです。
質の高い睡眠をするために
就寝の1時間前には電話、スマホ、パソコン、
テレビ、ゲーム、お酒を飲むことは控えましょう。
8.有酸素運動をする
無理のない気持ち良いレベルでの
有酸素運動を定期的(週3回)に20分以上行うのが効果的。
またこの運動を継続し習慣化すること、
継続しなければ一時的なリラックス効果はあるが
自律神経の乱れを改善する効果がない。
これらは「気持ちよく行う」というのがポイントで、
運動でストレスを感じてしまったらかえって逆効果になる。
オススメな有酸素運動は以下の通り。
ジョギング
スクワット
ウォーキング
スロージョギング
水泳/水中ウォーキング
縄跳び
ヨガ
エアロバイク
自転車
踏み台昇降運動
移動時はエレベーター、エスカレーターを
使わず、全て階段を歩く
9.就寝の1時間位前に入浴する
入浴するだけでストレスはかなり軽減されると言われています。
入るときはシャワーだけでなく、しっかり湯船に浸かることが大事です。
お湯の温度は40度以下のぬるま湯でゆっくりと浸かり、
じんわり汗ばむくらいまで我慢して入る入浴方法がよいです。
長く入るには半身浴のほうが我慢ができるのでオススメです。
入浴時には湯船に鎮静効果のある
ラベンダーなどのアロマオイルを数滴垂らすか、
お気に入りの良い香りの入浴剤を使うのも
ストレスが緩和されて良いでしょう。
また入浴するタイミングとして、
就寝の1時間位前に入浴することもポイントです。
理由は、身体が汗ばんでいる状態では交感神経が優位な状態になっており
自然に眠くならないためです。自然な眠気がおきる副交感神経が優位な
状態にするは身体を適温に下げる必要があるからです。
その温度を下げるのに約1時間位かかるのですね。
こちらも大事ですが、眠る前の部屋の明かりは蛍光灯などの青白い光ではなく
白熱球色の若干暗めな温かいオレンジの光にすることが大切です。
蛍光灯の白っぽい光は昼間の明るい光なので、
脳が興奮、集中状態になり休まりません。
白熱灯などの夕焼け色のオレンジの光を見ると、人間は自然と落ち着き、
リラックスします。人間は元々、日の出の太陽とともに活動し、
夕暮れとともに休むものだからです。
10.ストレスを発散する
動的
有酸素運動
筋トレ
日常的にデスクワークで座りっぱなしの方は
1時間に1回は意識的に椅子から立ち上がり
少し身体を動かしてあげたほうがいいかもしれません。
静的
呼吸法
瞑想
ヨガ
体や頭を使う仕事の場合は、ヨガと瞑想でリラックスしながら
頭の中を整理してあげるとストレスが解消されます。
頭のなかで色々考えすぎてしまう時は、今考えていることを
ノートへ書きなぐるように全て書き出すとスッキリします。
そして眠れないときは無理に眠ろうとするより、
ストレスを発散させてから眠るほうが
質の高い深い眠りに入り肉体的にも精神的にも休まります。
11.マッサージ
顔タッピング
自分の人差し指、中指、薬指を使い、
顔や頭皮を優しいタッチでタッピングしてみる。
実際にやってみると分かりますが、非常に気持ちがよく
癒やし効果が高いです。
顔タッピングのやり方動画
マッサージをしてもらう
信頼できるパートナーに、凝っていたり張る場所を
優しくマッサージをしてもらうと、より双方の信頼関係も高まり
癒やし効果も高くさらに効果大です。
12.ツボ
自律神経の乱れを自分で整えるのに効果的なツボ(経穴)をご紹介します。
仕事の合間、お風呂に浸かっている時などに自分で気持ちよくマッサージしてみます。
ツボの押し方は、爪を立てず親指の腹で痛気持ちいい程度に
ツボを押す時に「フーッ」と息を吐きながら
ジワ〜っと押してあげるのがいいでしょう。
百会(ひゃくえ)
頭の頭頂部、両耳の後ろと額の中心を線で結び、
クロスした場所にあります。
心を落ち着かせる効果があります。
大衝(たいしょう)
足の親指の間と人差し指の間を指でたどり、
ぶつかった骨の手前の場所にあります。
イライラを鎮める効果があります。
神門(しんもん)
手首の横のシワの小指側の線上にあり、
親指で触って少しくぼんだ所にあります。
不安感、緊張をほぐし、イライラした気分を沈めてくれる効果があります。
心包区(しんぽうく)
手の平の中心と足の裏の中心にある
親指で強めに3秒ほど押す。
不眠症や多汗、疲れを解消する効果あり。
内関(ないかん)
手首のシワから指3本分下にあります。
心配や不安を和らげる効果があります。
指間穴(しかんけつ)
手の甲側の指と指の間(指の股)にあり
親指と人差し指でつまむように刺激する。
冷え性や体の疲れをとる効果もある。
足の親指の裏
足の親指の裏には、頭の中に関係するツボが集まっています。
もし足の親指の裏をマッサージしてみて硬かったら、
考えすぎていたり頭も固いのかもしれません。
親指裏全体をマッサージすることで
頭全体の疲れが取れ、自律神経も整います。
13.安眠する
ご自宅でリラックスする場合や
お仕事から帰宅したときには
部屋の電気を白熱色にすると良いです。
理由は、青白い蛍光灯色の光では交感神経が優位になってしまい
いつまでも緊張状態が続いてしまうからです。
ちなみに会社で使用されている光に蛍光灯を使うのは
より業務に集中するためだからです。
ということは、家に帰っても蛍光灯の眩しい明かりだったら
脳が緊張状態のまま休まらないということです。
そして眠る1時間前には部屋を暗くするようにしましょう。
そうすることで脳が休む状態になり、
自然な眠気を誘うことが出来ます。
その時、リラックスできるアロマを香らせたりや
ヒーリング系の音楽を流したり、
深い呼吸をしながらヨガ&瞑想をしてから
眠りにつくのも深い睡眠が得られます。
睡眠は長さより質の高さのほうが重要です。
寝方は仰向けより右側を下にする横寝のほうが
睡眠時無呼吸によるいびきをなくせるのでリラックスして
深く眠れるということが分かっています。
質の高い睡眠を得るためには眠る前に、
アルコール・タバコ・カフェイン類を摂取しすぎない
強い光やブルーライト(携帯、PCなど)を浴びすぎない
食事を食べ過ぎない
運動をし過ぎない
ことも大変重要です。
14.アロマ
詳細は別項「自律神経を整えるアロマ」にて
専門家による4つの具体的アプローチによる改善方法
この4つの方法にどれがよいとか優れているとかはなく
どちらにもメリット、デメリットがあります。
時と場合によって、そして受ける方の相性によって決めましょう。
薬を使って改善していく場合は、あくまで
「最も苦しい時を乗り越える手段」として使い、
最終的には自分の免疫力でよくなるのが最適かと思います。
1.薬物療法(西洋医学系)
西洋医学系は効き目がすぐに現れるのがメリットで
苦しい時、すぐに楽になりたい方に最適。
しかし眠気、便秘などの副作用があるので注意。
主な種類として、
抗不安薬
自律神経調整薬
抹消作用薬
睡眠導入剤
がある。
2.薬物療法(東洋医学系)
漢方の力で弱っている箇所を高める目的なので
西洋医学系に比べ、効き目は穏やかで副作用が少ない。
また漢方薬は安全とか安心というイメージがあるが
副作用やアレルギーが起こることがある。
3.心理療法
薬を使いたくない方、こちらは精神面、自分が自律神経の
バランスを崩した原因を根本解明したい場合、
また再発防止に最適。
主な種類として、
カウンセリング
交流パターン分析
がある。
4.理学療法
薬を使いたくない方へ、心と体の緊張を緩め、
自然治癒力を高める方法。
主な種類として、
指圧
マッサージ
鍼
がある。
東洋医学系は身体だけでなく
心の緊張もほぐれる
信頼と安心できるパートナーに強く押さず
気持ち良い程度にマッサージをしてもらうのもオススメ
自律神経を整えるアロマ
嗅覚は脳の大脳辺縁系に直接つながっているため
人間の五感のうち、最も感情や思考に
影響しやすい性質を持っているといいます。
アロマのいい香りを嗅ぐと気分もよくなり
副交感神経を優位にし深くリラックスできるのです。
エッセンシャルオイルは、安価から高価なものまで
正直ピンからキリまであるので、もし選ぶのに迷ったら
「AEAJ(日本アロマ環境協会)認定精油」を選びましょう。
ここからは自律神経を整える効果のある
アロマをご紹介していきます。
アロマオイル(精油)の簡単な使い方
芳香浴法
ティッシュやハンカチ、タオルに垂らして香りを楽しむ
アロマポットやアロマディフューザーなど、専用器具を用いて楽しむ。
吸入法
シャワー時に洗面器にオイルを垂らし、
そこに勢い良く熱いシャワーを注ぎ、登り立つ香りを楽しむ
沐浴法
湯船に数滴垂らす
高品質でお得な精油はこちら
評判の良いアロマディフューザーはこちら
自律神経を整える代表的なアロマ一覧
自律神経を整える代表的なアロマ |
|
---|---|
肩こり | ラベンダー、ローズマリー、スイートマジョラム、ペパーミント |
頭痛(全般) | ラベンダー、ローズマリー、ペパーミント、カモミール・ローマン |
偏頭痛 | ユーカリ・レモン、ベルガモット |
緊張性頭痛 | クラリセージ、ジュニパー、スイートマジョラム、ゼラニウム |
めまい | ラベンダー、ネロリ、プチグレン、サンダルウッド |
吐き気 | ペパーミント、ティーツリー、オレンジスイート |
不眠 | ラベンダー、マージョラム、イランイラン、ペパーミント、ローズマリー、グレープフルーツ |
疲労感 | ローズマリー、ペパーミント、ラベンダー |
多汗症 | ゼラニウム、サイプレス |
動悸 | ローズマリー、ラベンダー、イライラン、オレンジスイート、カモミール・ローマン、ティートゥリー、サンダルウッド、ゼラニウム、ネロリ、プチグレン、マジョラム・スイート、メリッサ(レモンバーム)、ゼラニウム、スパイクラベンダー |
不整脈 | フランキンセンス、サンダルウッド、カモミール・ローマン、ローズ・オットー、ゼラニウム |
便秘 | ローズマリー、ペパーミント、オレンジスィート、マンダリン、ブラックペッパー、レモン |
耳鳴り | オレンジ、イランイラン、ザクロ、クラリセージ、サフラン、ラベンダー |
更年期症状 | クラリセージ、ゼラニウム、ペパーミント、ラベンダー、イランイラン、ジャスミン |
不安、うつ | グレープフルーツ、オレンジ、レモンバーム |
イライラ、落ち着かない | ラベンダー、ローズウッド、フランキンセンス |
自律神経の乱れに効く漢方
少しでも身体に負担をかけず、副作用も少なく
自然治癒力を高めて自律神経を正常に戻したい、
そう思うのでしたら漢方薬が最適です。
漢方薬を飲むときの基本として
症状だけで判断するのではなく
虚証~中証〜実証と「証」を見て判断します。
以下から、自律神経に効く漢方を
タイプ別に16種類ご紹介していきます。
自律神経に効く漢方16選
虚証~中証
体力がなく疲れやすい、
体格はやせ形~中肉中背の人
気虚型(食欲不振、やる気低下、うつ症状など)
補中益気湯(ほちゅえきとう)
胃腸虚弱な人で、無気力や食欲不振に使用
桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
胃腸虚弱な人で、ストレスなどによって
精神不安や神経症、不眠症などに使用
加味帰脾湯(かみきひとう)
貧血のある人で、過度の精神疲労による
不安感、うつ症状に使用
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
胃腸虚弱な神経質な人で、頭汗や口の渇き、
動悸、不眠などがある方に使用
気滞型(不安感、気うつ、不眠など)
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
神経質で生真面目な人で、のどの異物感や胸の圧迫感、
動悸、声が出にくいなどの症状を伴う場合、神経症や不安感、不眠症に使用
香蘇散(こうそさん)
内気な性格の人で、ストレスが発散できずに気うつな気分に
なっている方、耳がふさがったような症状に使用
柴朴湯(さいぼくとう)
半夏厚朴湯の症状を伴い、プラス口の苦みや食欲不振、胸から脇にかけて
張ったような感じや痛みがある不安神経症に使用
気上昇型(のぼせ、イライラ、不眠、頭痛、めまいなど)
加味逍遥散(かみしょうようさん)
せっかちで気分の変動が多い人で、イライラや頭痛、
不眠症、肩こり、更年期障害、便秘気味などに使用
抑肝散(よくかんさん)
過敏体質で怒りっぽく、せっかちな人で、神経の高ぶりによる不眠症、
イライラ、頭痛、被害妄想、更年期障害に使用
抑肝散加陳皮半夏 (よくかんさんかちんぴはんげ)
抑肝散と同様の体質、症状で、
胃もたれをしやすい胃腸が弱い方に使用
釣藤散(ちょうとうさん)
イライラや頭痛、めまい、耳鳴り、不眠、
神経症などがある中高年の血圧が高めの方に使用
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
冷えのぼせがあり、顔が赤く、
めまいや身体動揺感がある場合に使用
実証
体格が良く体力もあり、
声も大きく、胃腸が丈夫な方
気上昇型(のぼせ、イライラ、不眠、頭痛、めまいなど)
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
実熱による炎症、興奮を伴った症状、胃炎、
イライラ、不眠、不安焦燥感、高血圧などに使用
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
筋肉質で体が硬く、冷えのぼせがあり、肩こりが強い方、
頭痛、イライラ、更年期障害、生理痛など様々な症状に使用
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
桂枝茯苓丸と同じ症状で便秘のある方に使用
気過剰型(イライラ、みぞおちの張り、不眠など)
柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
体格がよくて体力のある人で、みぞおちの辺りの張りを伴う
様々な精神神経症状、精神不安、不眠、のぼせ、イライラ、動悸などに使用
自律神経の乱れの整え方、自律神経失調症の治し方 まとめ
- 自律神経とは全身の臓器や血管、皮膚に分布しており、状況に応じて自動的に適切にはたらいてくれる神経。
- 交感神経と副交感神経の調節が逆転してしまったり、うまくいかなくなることを自律神経失調症と呼ぶ。
- 自律神経失調症は自律神経が乱れたときに起こる現象の総称であり病気ではない。そして正しい生活に戻せば必ず元の健康な状態へ戻るので安心しよう。
- 自律神経失調症になると本人に様々な辛い症状が現れるが、周囲になかなか理解されにくい(ズルして休んでいると思われがち)という問題がある。
- 身体に不調が現れたら無理をせず病院へ行き、医師に診断書を書いてもらい、家族にも会社にも十分理解してもらいながら、まずはゆっくり休むことが大切。
- 自律神経失調症になりやすい体質、性格、環境、性別がある。意識すれば予防することもできるので自覚しておくとよい。
- 自律神経の乱れの主な原因は、精神的、構造的、科学的、環境的の4つがある。
- 現代は便利になった。それがゆえに、インターネット、ゲーム、動画、スマホ、安価で美味しいが食べ続けると危険で栄養バランスが偏った食事、コミュニケーション不足、極端な運動不足、環境汚染などなど、自律神経に良くない環境で溢れている。
- デジタルデトックス(デジタル系ツールの遮断)、正しい食事、正しい睡眠、正しい運動、理解ある人と触れ合い良いコミュニケーションをするだけで自律神経は正常の元の状態に戻る。
- そもそも人間らしくない生活を続けた結果が自律神経失調症とも言えるので、おかしいなと思ったら人間らしい生活に戻すことが大事。
- 自分で自律神経の乱れを改善、整えるには主に14種類の方法がある。
- 自律神経失調症を根本的に改善するには、西洋医学療法、東洋医学療法、心理療法、理学療法の4つのアプローチ方法がある。
- 自律神経に効く漢方はタイプ別、症状別で分けて計16種類ある。
- 漢方は証の見分けが大事なので、ネットの情報などで勝手に自分で判断したりせず、自分の体型、体質、症状を専門家に相談してから飲むこと。
- 鼻は直接大脳辺縁系に影響を与える器官なので、天然の精油を使ったアロマセラピーは自律神経を整えるには有効な手段。
- 良質なアロマオイルには、その良い香りによって副交感神経に作用するのでリラックスしながら自律神経を整える効果がある。
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自律神経の乱れの原因と整え方、自律神経失調症の治し方!正しく理解して克服しよう まとめMindMap